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上質なカンポットペッパーの香りで、楽しかったカンボジアロケの思い出が蘇える。

更新日:2021年9月22日

サワッディーカ!バンコク在住の撮影コーディネーター、みのりです。皆さん、カンボジアが上質な胡椒の産地だってご存知でしたか?


現在、カンボジア各地で胡椒の栽培がされているのですが、その中でも特にカンポット州で作られる胡椒はあの有名な「TIME」誌が、「普通の胡椒がテーブルワインなら、カンポットペッパーは良質なボルドーワインだ」と称賛したほどなのです。


たわわに実る胡椒の実。

タイではコロナウィルスの蔓延がなかなか収まらず、毎日の新規感染者数は2000~3000人ほど。不要不急の外出を控える日々ですが、そんなコロナライフ(?)の中でのちょっとした楽しみがオンラインショッピングだったりします♪


そして私が最近オンラインで購入して良かったな~、と思っている物の内の一つがこのカンポットペッパー!黒胡椒オンリーの物と黒、白、赤胡椒がミックスされた物の両方を購入し料理によって使い分けていますが、この香りの良い胡椒を少し振りかけるだけで料理のグレードがワンランクアップしたような味わいになるから不思議です。


3種類ミックスは100gで209バーツ。

それにしてもなぜカンボジアで胡椒の栽培が盛んになったのでしょう?


そもそもカンボジアにいつ胡椒が入って来たのかは定かではなく、13世紀頃に中国から入って来たとも、インドから入って来たとも言われています。


そして栽培が盛んになったのはフランス植民地時代。カンボジアに移住したフランス人がカンポットの胡椒を食べてその質の高さに驚きフランスへ送ったのがきっかけなのだそう。その後フランス人による大規模なプランテーション栽培が開始、生産量が増えフランスを中心にヨーロッパ各国へと輸出されるようになり、更に世界へと広がって行ったのです。


カンポットの胡椒農園。

しかし70年代に入りクメールルージュの時代になると状況は一変。胡椒の生産は完全にストップしてしまいました。クメールルージュにより農地を全て取り上げられ、農家の人々は連行されて強制的に米などの他の農作物の栽培に従事させられたためです。その後、長年に渡る国内の混乱と内戦が収束したのは90年代に入ってから。人々は徐々に平和な日常を取り戻すことができるようになりました。


それに伴いカンポットでは胡椒の栽培が再開。一度はゼロになってしまった生産量も徐々に回復して来ました。その品質の良さは世界各国の美食家が認めており、カンポットペッパーは今やカンボジアを代表する農作物の一つとなっています。


胡椒農家の軒先に干されていた胡椒。

私もこれまでに何度かカンポットの胡椒農園で撮影をさせて頂く機会があり、ロケの合間にはカンポットペッパーを使ったクメール料理を堪能させて頂きました。農園で働く地元の方々の優しさとピュアな笑顔、汗かいて走り回りながらも楽しかった撮影現場、仕事の後の氷入りアンコールビール…カンポットペッパーの香りがカンボジアロケの想い出を蘇えらせてくれます。


撮影でお世話になった働き者のお母さんたち。

ここ一年と少し、パンデミックで国境をまたいでの移動が難しく、タイに住む私にとってカンボジアは近くて遠い国となってしまった訳ですが、早くコロナが落ち着いてまたカンボジアに行ける日が訪れることを願う共に、カンボジアの胡椒産業の発展と、なによりも胡椒農家の方々の末永い平和と幸せを祈るばかりです!

 
 
 

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