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インターン生が書く番外編②//バンコクで出会った人たちと、世界に一つのタイパンツを作ってみた!

9月3日
読了時間: 6分

こんにちは!茂山和寛(しげちゃん)です。

 

引き続き相田みのりさんのもとで1か月間インターンをしています。タイでの生活も、いよいよ終盤。今回は、タイでよく見かける「タイパンツ」を使って、一つのプロジェクトをやってみました。

 

<タイパンツを見ていて、ふと思った>

 

タイに来ると、本当によく見かけるタイパンツ。せっかくタイに来たので、僕もタイパンツを探していました。いろいろなお店を見ていると、象や植物などが描かれたものが多く、似たようなパターンのタイパンツが並んでいます。もちろん、それもタイパンツの良さだと思います。でも、たくさんのタイパンツを見ているうちに、ふと思いました。

 


「これを、いろんな人が自由に変えていったら、もっと面白いものができるんじゃないか?」


一人でデザインするのではなく、その場で出会った人たちに好きなものを描いてもらう。誰が描くかも決めない。何を描くかも決めない。どんなデザインになるかも決めない。完成形を誰も知らない、そんなタイパンツを作ってみることにしました。

 

今回用意したのは、真っ白なタイパンツと、そこに絵を描くためのアクリルマーカーです。白いタイパンツは2着で400バーツ。48色のアクリルマーカーは1セット1,200バーツ。合わせて1,600バーツです。この2着の真っ白なタイパンツが、これから出会う人たちによってどう変わっていくのか。僕自身も楽しみでした。

 

<最初に向かったのは、チュラロンコン大学>

 

タイパンツとマーカーを持って、最初に向かったのはチュラロンコン大学でした。チュラロンコン大学は、以前取材で訪れた場所です。今回は取材ではなく、タイパンツを持ってもう一度大学へ。

 


学生たちに「このタイパンツに自由に描いてみて!」と声をかけてみると、みんな面白がって参加してくれました。



描くものは、その人におまかせ。絵を描く人もいれば、文字を書く人もいる。一人が描くと、また次の人が参加してくれる。描いてもらっている間には自然と会話も生まれ、たくさんの人と知り合うことができました。

 


チュラロンコン大学では、新しい出会いだけではなく、うれしい再会もありました。以前、取材に行ったときに知り合った子たちと、もう一度会うことができました。さらに、トゥーン君とも再会。トゥーン君は、お土産まで用意してくれていました。


前回の取材で出会った人たちと、一度きりで終わるのではなく、また会って話すことができた。新しい人と知り合いながら、以前できたつながりも続いていることが、すごくうれしかったです。

 

<次は、子どもから大人までいる公園へ>

 

チュラロンコン大学でプロジェクトをやった次の日、みのりさんにこのプロジェクトについて相談すると、「公園でもやってみたら?」と勧めてもらいました。大学とは違って、公園なら子どもから大人まで、もっと幅広い人がいます。そこで次は、タイパンツとマーカーを持って公園へ。その場にいた人たちに「このタイパンツに何か自由に描いてくれませんか?」と声をかけていきました。

 


公園では、子どもから大人まで幅広い年齢の人たちが参加してくれました。やっていて面白かったのが、前の人が描いたものから連想して、次の人が新しいものを描くことがあったことです。誰かの絵が、知らない誰かのアイデアにつながっていく。最初は真っ白だったタイパンツに、少しずつ色や絵、文字が増えていきました。

 


たくさんの人に参加してもらいましたが、最後にタイパンツを広げてみると、まだ描ける場所が残っていました。思っていた以上に描く場所が多く、この日だけでは描ききることができませんでした。そこで、もう一度続きをやることにしました。

 

<バンコクでたまたま出会った彼と、ルンピニー公園へ>

 

次は、ロシア人の友人と一緒にルンピニー公園へ向かいました。彼とは、バンコクの中心部でたまたま知り合いました。僕と同い年で、ロシア出身の3Dグラフィックデザイナーです。同い年で海外に出て、自分の力で生計を立てている。素直にすごいと思ったし、尊敬しています。

 

今回のタイパンツプロジェクトについて話すと、一緒に参加してくれることになりました。二人でタイパンツを持ってルンピニー公園を歩きながら、いろんな人に声をかけていきました。その途中では、お互いの国についてもいろいろな話をしました。日本とロシアというまったく違う国からタイに来た二人が、バンコクでたまたま出会って、一緒にタイパンツを作っている。考えてみると、なかなか面白い出会いです。

 

ルンピニー公園を歩いていると、大きなミズオオトカゲにも遭遇しました。



実は彼、大の爬虫類好き。ミズオオトカゲを見つけると、彼の口から次々と爬虫類の知識が出てきます。中でも面白かったのが、ヘビなどの爬虫類が舌を出したり引っ込めたりする理由です。あれは空気中の匂いの成分を舌で集め、それを感じ取るためにやっているそうです。僕にとっては知らないことばかりで、彼から聞く爬虫類の話はとても興味深いものでした。タイパンツを作りに来たはずなのに、気づけば爬虫類について教えてもらっている。これも、最初には想像していなかった出来事でした。

 


さらに、ルンピニー公園ではアメリカ人とも出会い、その人にもタイパンツに描いてもらいました。タイ人、ロシア人、日本人、アメリカ人。国籍も年齢も違う人たちが、一つのタイパンツにそれぞれ好きなものを描いていきます。普段ならそのまますれ違って終わっていた人たちですが、「このタイパンツに何か描いて!」と声をかけたことで、そこから会話が始まりました。

 

<完成形を決めなかったから、面白かった>

 

最初は「いろんな人にランダムに描いてもらったら、もっと面白いタイパンツができるんじゃないか?」という思いつきから始めました。でも、実際にやってみて面白かったのは、完成したタイパンツだけではありませんでした。

 


自分から声をかけたことで、今まで知らなかった人と出会えたこと。以前知り合った人と、もう一度つながることができたこと。誰かが描いたものから、次の人のアイデアが生まれたこと。そして、バンコクでたまたま知り合った友人と、一緒に一つのプロジェクトをすることになったこと。最初から完成形を決めていたら、こうはならなかったと思います。

 


誰が参加するのか、その人が何を描くのか、そこからどんな会話が始まるのか。何も決めなかったからこそ、自分一人では思いつかなかったものがどんどん入ってきました。誰か一人でも違えば、きっと同じものはもう作れません。

 


最初に用意したのは、2着の白いタイパンツと48色のアクリルマーカー。かかったお金は1,600バーツ。そこに、バンコクで出会った人たちが少しずつ絵や言葉を残してくれました。1,600バーツと一つの思いつきから始まったこのプロジェクトは、バンコクで出会った人たちとの関わりによって、世界に一つだけのタイパンツになりました。

 
 
 

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